おやつと一緒に飲めるお茶がほしい!の声にお応えして期間限定販売中の「水出し煎茶・くきほうじ茶」。こちらは「すすむ屋茶店」という鹿児島・知覧茶専門店にお届けいただいております。
今回はBuyer加藤が、すすむ屋茶店自由が丘店 店長、新村風子さんにお話を聞いてきました!
美味しい鹿児島・知覧茶を追い求める
– すすむ屋茶店さんのお茶へのこだわりについて教えて下さい。
新村さん
「鹿児島茶だけを取り扱っているところが特徴的かと思います。
多くのお茶屋さんやお茶問屋さんはいろんな産地のお茶を取り扱っているのですが、すすむ屋茶店では鹿児島茶を専門にすることで、それぞれのお茶がみなさんの手元に届くまでのストーリーをお届けすることを大切にしています。

また、単一品種のものを多く取り扱っていることも特徴です。
お米でいうとコシヒカリ、りんごでいうとふじ、紅玉というイメージですね。どれも原料となる木は同じですが、品種によってお茶も全く味が違います。煎茶向きの木や烏龍茶向きの木があったり、煎茶の中でも甘いものから苦味が強いものまであったり…たくさんあるんですよ。」

– 鹿児島のお茶にはどんな特徴があるんですか?
新村さん
「南九州市は、桜島の火山灰が蓄積した水はけがよく肥沃な土地や、一年を通して温暖な気候、豊富な日照量などお茶を生産する条件が整っています。
気候でいうと、南で育つほど甘みが出ると言われています。なので『静岡は苦味、鹿児島は甘み』とよく言われますね。私もすすむ屋茶店のお茶を初めて飲んだとき『お茶ってこんなに甘いんだ!』と思いました!その出会いが、入社のきっかけにもなったですよ。」
水出しにぴったりの茶葉で、すっきりだけど濃い

– 今回の水出しの煎茶とほうじ茶にはどんなこだわりがありますか?
新村さん
「まず、水出し煎茶は2品種のブレンドになっています。『ゆたかみどり』というしっかり濃いめでお茶らしい苦味や渋みがある品種と、『さえみどり』というフルーティーな濃い甘さがある品種です。
実は、水出しにするとどんなお茶でもスッキリするんですが、しすぎてしまうこともあって…。
このブレンド煎茶はしっかりと味が出るように少し対照的な2品種をブレンドしています。あまスッキリとした特徴的な味が楽しめますよ!
続いて、くきほうじ茶についてです。ほうじ茶は元々質が良くない品種や古くなった茶葉を美味しく飲めるように焙じて販売する傾向にあったのですが、すすむ屋茶店では焙じなくも飲める質の良いものを使用しています。
くきほうじ茶は、摘み取った中で新芽に一番近い”くき”の部分を使用した高品質なお茶です。それとは異なり、ほうじ茶には少し大きめの葉っぱ(番茶になる葉)などが使用されます。
そのためくきほうじ茶とほうじ茶を比較すると、くきのほうが渋みやエグみが少なくて優しい甘さがあります。逆にほうじ茶は、ほうじ茶らしい香ばしさをしっかり感じられます。
今回の水出しでは、長時間水につけておいても渋みなどが出にくい『くきほうじ茶』を選んでいるので、やさしい香ばしさと甘さを感じられます。
実は、どのお茶も水出しで飲むことができるのですが、その中でも水出しに合うお茶を選んでいます。」
身体にやさしく、お茶をたのしむ

– オススメの飲み方はありますか?
新村さん
「水出しは、お茶の旨味成分(テアニン)はしっかり出て、苦味成分(カテキン)やカフェインの抽出が抑えられるという特徴があります。特にほうじ茶は、焙じることによりカフェインが少なくなっていますので、水出しにするとゼロではないのですが、ほぼカフェインを気にせずお飲みいただけますよ。
ちなみに、今回のお茶パックは温かいお茶にもしていただけます!普通にお湯を注いでいただければできますよ。冷房対策にも良いですよね。
温かいお茶が飲みたいけどカフェインが気になるという方は、水出ししたお茶をカップに入れて電子レンジで温めても楽しんでいただけます。
ぜひお好みの方法で日本茶の美味しさを感じてみてくださいね。」
Profile
すすむ屋茶店 自由が丘店 店長
新村 風子
鹿児島に本店を構える日本茶、鹿児島茶、知覧茶専門店「すすむ屋茶店」。様々なストーリーを持って生まれてきた日本茶たち、そんな茶葉の「個性をいかすこと」をルールとして掲げている。スタッフの方同士の掛け合い楽しく、ふらっと立ち寄ってお話したくなるお店です。
店長の新村(写真右)は、鹿児島出身。高校生の頃から茶道を嗜み、家では祖母が自宅でたのしむ用のお茶を育てていたそう。上京して働き始めてから、改めて鹿児島にかかわる仕事すすむ屋茶店のお茶と出会う。