スナックミー社のライター 可数なつ さんが紡ぎ出す日常。生活のなかで見つけた「リアル」や「リアルではないもの」をテーマに、言葉を綴ります。
snaq.meのおやつを食べながら読んでいただき、様々な“リアル”を感じていただけると幸いです。連載コラムはこちらが最終回です。
2019.9
おやつを食べる言い訳は多いほうが幸せだ。おやつって絶対に必要なものじゃないから、後ろめたさを感じてしまうときもある。そんなときに言い訳があれば、おやつを気軽に楽しめる。
「コーヒーに合うから」
「最近流行っているから」
「お土産でいただいたものだから」
間食は仕事の効率を上げるとか栄養を補うとか、そういう理由もいいけれど、おやつの時間をただただ楽しむための身勝手な言い訳でいい。理屈がなくても言い訳があれば、おやつはもっとおいしくなる。
「見た目がかわいいから」
「生産者の笑顔が素敵だから」
「好きな会社が販売してるお菓子だから」
お腹も心も満たされるそんな時間なら、誰かと一緒におやつを食べたくなる。人それぞれ好き嫌いはあるけれど、
「体にやさしいから」
「余計なものが入っていないから」
「素材そのものの味を楽しめるから」
みたいなやさしい言い訳なら、どんな人に対してもおやつを一緒に食べる言い訳になりそう。
おやつを食べる言い訳は多いほうが幸せだ。そんな言い訳が世の中に溢れていれば、もっとおやつを楽しめるのに。